山岳信仰
自然崇拝
崇拝の対象を一定とせず、自然界に神秘的な力を認め、自己の存在を求める。
人は本来、仏の性質を持ちあわせるが、迷いの雲に覆われて悪業をつくり曇らせているが故に、修行によって精神を磨き清らかな本心に立ち返る。
衆生済度を願い
凡夫が修行によって仏になろうとした時から、既に仏であるとの思想をもつ。
祈念・修法・呪術などを通して時に霊魂とも向き合い、「衆生済度」を目的とした。
山は修行の聖地
古代から、山は日常世界とは別の領域とみなされており、神霊世界であるとも考えられていた。
山伏たちはあえて山に踏み込むことで、超自然的能力を身に付けることをめざした。
行者の根本道場
山を根本道場として、修行は基本的に「単独行」にて決行。
岩や樹木等の自然に宿る神霊を拝む。
窟籠り・断食・滝行・回峯・抖藪(とそう)・経典転読などの苦行により肉体、精神の限界へ挑む。
一 擬 死 再 生 一
難行苦行の中で再び新しい自分に生まれ変わり「擬死再生観」〈ぎしさいせいかん〉を見出だす。
山は権力の及ばない異世界であり、入山することは即ち自分が既に死者であると捉え、一度死んだものとして再生する。