修 験 道
修行を積みて驗得を顕す道なり
修験のことを宗とは言わず道と云う。
修験道とは古来より脈々と伝承された、山岳における日本独自の信仰である。
一宗に偏らず執せず、顕教にも密蔵にも属さず、我が国の古神道・雑部密教・道教的要素を取り入れ、独自の道風を以て整理大成された。
深山幽谷に分け入り、学問・理論よりも自然界と向き合い、手に触れ五感に感じ、自然の中に人間力を高める。
祈りても驗なきこそ證けれ、祈る心に眞なければ
山林修行する者を修験者(山伏)といい、神を拝み仏を祈る神仏混淆の独自の世界観をもつ。
山そのものを曼荼羅と観て信仰の対象とする。
理論的な事はさておき、今すぐ血となり肉となる教えを修得するため苦行に耐え汗を流し苦修練行する。